相性の見極め方

恋愛の相性について考えています。
たくさんの本を読みましたが、次の本は特に有用でした。

「好きな人」に愛される人、愛されない人 (知的生きかた文庫)

「好きな人」に愛される人、愛されない人 (知的生きかた文庫)

はじめに、タイトルと内容は一致していません。
内容は、長く付き合えるパートナーの見分け方について。
この本はまずはじめに、間違った相手の選び方の特徴を挙げています。

5つの愛の思い込み:

  1. 愛さえあれば、どんなことでも乗り越えられる
  2. 運命の相手は、出会った瞬間にわかる
  3. 私を幸せにしてくれる人は、この世にひとりだけ
  4. パートナーは自分の欲求をすべて満たしてくれる
  5. セックスが素敵なのは、それだけ深く愛し合っているから

1は図星です。私もそう思っていました。
重要なのは、愛(だけ)ではなくて、相性のようです。
この本によると、パートナーを選ぶ際に一番大事なのは「人格」であり
趣味や学歴、職業、性格の特徴的な部分(話がうまいなど)は、その後に来るものだそうです。

パートナーの6つの条件:

  1. 人間として成長しようと努力している
  2. 率直な感情表現ができる
  3. 高潔な人格を持っている
  4. 人間的に成熟しており、自分に責任が持てる
  5. バランスのとれた自尊心がある
  6. 人生にポジティブな姿勢でとりくんでいる

「人格」とは、性格のベースとなるものだと理解しています。
これを読んで、目から鱗が落ちた思いがしました。
私はもともと内面重視で、人格は大事だとは思っていましたが、
最近は趣味などの条件のほうを優先していました。
私が勉強好きだから、勉強好きじゃないと合わないだろうとか
完全なインドア派では合わないだろうとか
仕事は何か専門を持っているといいなあとか
そういう観点で考えていました。
でもそれは間違いだったようです。
今までの恋愛を考えると、確かにこれは当てはまります。
相性の良かった人は、趣味は違いましたが、上の6つの条件に当てはまっていました。
うまくいっていたのに別れたのは、私が若すぎて、他に比較対象がなくて、ありがたみがわからなかったことが原因でした。
まあそれは仕方がありません。
一方、好きだけどどうもうまくいかない人がいて、2度も喧嘩別れしてしまいました。
その人は、オープンな性格の私と違って控え目な人でしたが、性格も悪くなく、女性にだらしないこともなく、適度に真面目で、能力もあり、家族も大事にしていました。
どうしてうまくいかなかったのだろうとずっと思っていましたが、今考えると条件2が欠落している人でした。
自分から謝る、まじめな話し合いをする、意見を言う、フォローをするといった、関係をうまくいかせるためのコミュニケーションが苦手でした。
また、関係をうまくいかせるために努力が必要だと考えないタイプの人でした。
他の本を読んで、男性にはこのような性格の人が多いことがわかりました。
そのような人に対処する方法も書いてあります。
それを読んでいて、「あー、あのときはこうすればよかったのかー。」
「私がもっと大人になれば、別れないですんだかもな」
と、後悔していました。
けれど上掲の本を読んで思ったのは、できることなら、最初から素直な表現ができる人を選んだほうが良いということです。
素直に表現することができない人と上手に関係を続けるためには、それなりの努力が必要になります。
基本的に相手が変わることが期待できない場合、関係を良好に保つのはすべて自分の努力次第ということになります。
相手の癖のあるコミュニケーション方法を分析し、それに合うと予想される対処をする。
喧嘩をしても常にこちらから折れる。
経験からいっても、これは非常に疲れます。
長い付き合いをするならば、やはりコミュニケーションに余計な頭を使わなくてもいい相手を選ぶべきでしょう。
かくして、好きでもうまくいかない関係ということがあり得るのだということが理解できました。
良かったです。