SR-G10000レビュー(ハード編)

まだ一日しか使用していないが、セイコーSR-G10000のすごさにメロメロ。
ハードもソフトも良すぎるが、今回はハードについてレビューする。
<ディスプレイ>
やはり画質のきれいさがすばらしい!
液晶の見づらさのため電子辞書を敬遠していた私だが、これはストレスなく使える。
あまりの高解像度・ハイコントラストに、遠く(50センチ以上)から離れたところからでも文字が読める。
また、高解像度により極小文字の表示が可能になったことがうれしい。
文字を小さく設定し、一度に多くの情報を表示することができる。
これは、語義の多い用語を調べたときに、全体を見ることができて大変便利だ。
従来の解像度の辞書ではこういうことができない。
SR-G10000の画面の大きさ(5.5インチ)とあいまって、まるで紙版の辞書を眺めているかのような気分になる。
すごい〜すごい〜
今までの電子辞書は細かい文字表示ができなかったので、長いページをスクロールするときなど、いらいらしたものだ。
ちなみに、文字の大きさはボタン一つで拡大⇔縮小(5段階)できるので、用途に合わせて自由に表示を変えられる。
<キーボード>
ノートPCの小型版みたいなキータッチ。
ストロークが気持ちよい。
これが欲しくて今回はセイコーにしたようなものなので、大満足。
ファンクションキーの配列も限りなくPCのものに近く、直感的に使いやすい。
この辞書は、表示のキレイさといい、キーボードといい、ノートPCの縮小版といった趣である。
これを使っていると、まるで、ノートPCを使っているような錯覚を起こしてしまう。
実際、間違えて、(自宅ノートPCについている)タッチパッドを探してしまったくらいだ。
(もちろん、この辞書にはついていない)
<辞書の呼び出しボタン>
このモデルの良いところは、辞書の呼び出しに無理がないこと。
搭載辞書数が適切であるからだろう。
今回初めて気付いたが、辞書選びにおいて、辞書の呼び出しボタンは大事。
というのも、昨今の電子辞書には、コンテンツ数競争の結果、以前とは比べ物にならない数の辞書が搭載されている。
いわゆる「暮らしモデル」では、100コンテンツ(辞書)なんてものもある。
辞書は多ければいいじゃーん、と思いそうなものなのだが、多いと困ることもあるようで。
使いたい辞書をボタン一つですぐに呼び出すことができない場合があるのだ。
たとえば、いちいちメニュー画面から選ばなければならなかったり、シフトキーを同時に押さないと目的の辞書が出てこないものがある。
あまり使わないコンテンツならそれでもいいが、よく使うコンテンツがそれでは困る。
使い勝手が悪くなる。
一家に一台、みたいな動機で買うならいいが、毎日使いたいヘビーユーザーにはうれしくない状況かもしれない。
というわけで私は、やたらコンテンツ数にこだわるよりは、自分が本当に良く使うコンテンツを選択的に搭載したモデルを選んだほうが良いのでは、という結論に至った。
SR-G10000のコンテンツ数は25で、辞書呼び出しボタンは11ある。
一つのボタンにつき複数の辞書をあてがっているものもあるのだが、関連する辞書で固めてあるので無理がなく、使いやすい。
ちなみにコンテンツ数を見ると、現在のほかのモデルに比べるとそれほど多くない。
エンターテイメント系のおもしろコンテンツはない。
かなりストイックなモデルと言えるが、英語の上級者向けによく考えられたコンテンツを選んでいる。