三浦綾子さん夫婦

なにげなくチャンネルを回すと、高齢の男性をインタビューしている番組があった。
NHKだ。
聞いてみると、結核で苦労した話をしている。
なんの話だろうと、ひきつづき聞いていると、キリスト教の話が出てきた。
そのあと、別の結核患者のアヤコさんという人の話になった。
アヤコさんは、戦前、小学校で教師をしていて、天皇は神だと教えていたそうだが、戦後になって、その考えが間違いだったとわかり、自殺をはかったこともあったそうだ。
また、その後重い結核にかかり、寝たきりで生きる希望を失っていたそうだ。
アヤコさんを救ったのは、一人のキリスト教徒の男性。
その男性の熱心な説得により、アヤコさんは洗礼を受けた。
その男性は亡くなってしまった・・・。
ずっと聞いていて、やっとインタビューされている男性が作家の三浦綾子さんのだんなさんだということが判明。
ふたりとも、結核で苦しんだ経験を持ち、キリスト教徒である。
ふたりは精神的に強く結びついていた。
綾子さんが小説家になったあと、だんなさんは献身的に、体の弱かった綾子さんを支えた。
精神的結びつきについて考えさせられた。