SII SR-A10000発表

SIIの医学系電子辞書の新モデルが発表されました。
SR-A10000
最近、SIIの新モデルの発売がなくて寂しい〜と思っていましたが、出ましたね。
医学モデルSR-V7900の後継機。
主な変更点:

  1. Gシリーズと同じVGA画面を採用
  2. 『ステッドマン医学大辞典』を改訂6版に差し替え
  3. 医学書院 医学大辞典』を初めて搭載
  4. 医学書院 治療薬マニュアル2007』を内蔵(注)
  5. 『ブリタニカ百科事典』を初めて搭載

1について。
やはりVGA画面になりましたか。
これは予想通りです。
2について。
『ステッドマン医学大辞典』が改訂になりました。
まあそんなに変わらないと思いますけど。(^^;)
3について。
医学書院 医学大辞典』が新しく入ったのは評価できます。
『ステッドマン』が(一部解説はあるものの)日英対照の訳語辞典に近いのに対して、この辞典はまさしく辞典だと思われます。
医学用語の詳しい解説辞書が入っているのは大きいですね。
4について。
これまでは、治療薬集は別売りカードで対応していましたが、初めて内蔵になりました。
この方針変更は吉とでるか凶と出るか、どうでしょうね。
治療薬は年々新しいものが出てくるので、最新版が欲しい人にとっては別売りカード対応が都合がいいかもしれません。
でも、内蔵のほうが、カードスロットに別のカードを挿せます。
外国語カードなど、別の辞書を使いたい人はこっちのほうがいいでしょうね。
治療薬集の最新版の別売りカードは並行して発売されるのでしょうか?
5について。
新しくブリタニカ百科事典が入りました。
この辞書は項目が多いので、入っていると便利です。
上位モデルG10000、G9000、G8000にも搭載されていますから、ブリタニカはSIIの標準搭載コンテンツになりつつあるようです。
<全体的な感想。>
う〜ん、いいですねえ。
前のモデルよりかなりグレードアップした感じです。
医療従事者が一つ電子辞書を持つなら、最高の一台ですね。
私はというと。
うちの会社は医学系の翻訳が多いので、分野的にはばっちりなんです。
が、医学系の参考書は会社にたくさんあるし、『ステッドマン医学大辞典』もPC版が会社にあります(家のPCにもインストール済み)。
医学系以外のコンテンツについても、すでにSR-G10000とG8000を持っているので、かぶりまくりです(^^;)。
欲しくないといったらうそになりますが、買うほどの意義は見出せないですね・・・
むしろ買ったら、無駄使い以外の何物でもない(笑)
しかも、今後の辞書購入方針として、携帯型電子辞書から、EP-WINGあるいはJamming対応のPC辞書への移行を考えているので、携帯型にこれ以上お金を使う気はないのです。
コンテンツ単位の料金は、PC辞書に比べて、携帯型電子辞書のほうがあきらかに安いので、とりあえず辞書を入手する場合には、携帯型に軍配が上がります。
しかし、今後、翻訳支援ソフトの導入を考えているのですが、その場合、EP-WING or Jamming対応のPC辞書だと、翻訳支援ソフトにインストールできるみたいなので、PC辞書への移行を考えているわけです。
翻訳支援ソフトを導入しない場合も、EP-WING対応辞書だと、PC上で串刺し検索ができるので、それをやってみたいという考えもあります。
ただし、串刺し検索だけなら、今の携帯型電子辞書G10000やG8000でも問題なくできます。
SIIの検索機能は非常に優れていて、複数単語・例文検索などもできますので、この点に不満はありません。
しかし携帯型の宿命として、画面がちょっと小さいのでPCに比べて見づらいのと、当たり前ながらコピー&ペーストができないという欠点があります。
また、物理的に仕方がないことですが、一つの辞書内でしか一括検索ができません。
G10000とG8000を一括検索できないということですね。
といっても、この二つの辞書については性格がかなり違うので、また、内蔵辞書数も多いので、私はこれを同時に検索したいと思うことはほとんどありませんが・・・。
ただやっぱり、PC辞書は高く、一つの辞書が1万円超のものがほとんど。
資金面からいうと、PC辞書をそろえていくとお金がいくらあっても足りないような・・・
重要な辞書だけPC辞書を買っていき、そのほかは携帯型電子辞書で対応という、二刀流が現実的なところでしょうか。