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そして、僕はOEDを読んだ

そして、僕はOEDを読んだ

OEDとは、イギリスで出版されている、大型の英語辞書のこと(全20冊)。
これを、辞書オタクの普通の人(研究者ではない)が読んだという話。
A〜Zに分け、エッセイ+おもしろいと思った単語とその解説、という構成。
この人には到底及ばないが、わたしも辞典類を読むのは結構すき。
好感をもって読んでいるが。
紹介されている英単語は、いまでは使われていないもの。
役に立たないので、適当に読み飛ばす。
主に、エッセイの部分を楽しんでいる。
著者の、辞書とのかかわり、辞書を読む楽しさ、辞書をめぐる人間関係。
なにより、OEDを読む困難に立ち向かう心理がおもしろい。
辞書好きといえど、OEDに手を出すのは、多大なプレッシャーと、肉体的な苦痛(頭痛)が伴ったようで。
OEDを読む理由を、「そこに山があるから」になぞらえている。
この訳書が出版になった経緯もよい。
訳者の田村幸誠さん(大学の英語学者)が、アラスカにいったときに、原書をたまたま本屋で見つけて感動し、三省堂に持ち込んで出版をかけあったそうだ。
OEDは、学生時代に仲間ともども図書館で利用していたそうだ。
わたしも英語学専攻だったけど、研究志向でなかったので、一度も利用したことない…。