『「動かない」と人は病む 生活不活発病とは何か』

数日前のNHKの朝の番組で、「生活不活発病」を特集していた。
少しみて、これは1年前までの自分に(今の自分にも)当てはまると思った。
新書が出ているようなので、さっそく買って読んでみた。

主に高齢者の話。
退職したり、老後でつきあいが少なくなったりして、生活で動かなくなるうちに、動けなくなっていく。+
私は三十代だけど、まさに自分の状態だと思った。
甲状腺の病気を長年放置していて、動けなくなってしまった。
治療開始して、数値はよくなったが、動かない習慣になっていたので、まったく動けなくなっていた。
少し歩くだけでしんどい。
すぐ眠くなってしまい、一日起きていられない。
一日の半分は寝ている。
めまいがする。
階段で二階に上がるだけで息が切れ、しんどい。
自分は死ぬのではないかと思っていた。
そのうち妊娠したので、さらに安静にしていて、動かなくなった。
それが1年前までの話。
1年前にふーちゃんが生まれて、お世話で動かざるをえなくなった。
出産の4か月後に、無謀にも掃除のパートを始めた。
ふーちゃんの送り迎えのために、子供乗せ自転車を買い、どこでも自転車で行くようになった。
最初はしんどかったが、徐々に動くのに慣れてきて、動けるようになってきた。
まだ普通の人より疲れやすいけれど、2年前までの廃人状態に比べれば、天と地の差。
あの状態に戻りたくない。
もっと元気になりたい。
そのヒントは、この本にある。
作者は、生活不活発病の対策として、動くことをすすめているのだが、スポーツはすすめていない。
筋トレや体操などでもなく、日常生活でこまめに動くことをすすめている。
家事や趣味の活動だ。
「動かなければいけない」と思うと、ジムに通ったり、ジョギングしたりといった、ついついスポーツを連想してしまうものだが、ハードルが高い。
そういう激しい運動ではなく、日常生活で動くようにすると思うと、少し気が楽になる。