決断力

決断力 (角川oneテーマ21)

決断力 (角川oneテーマ21)

ふう。読み終わりました。
面白かった。
羽生さんによる将棋の世界入門といったところ。
羽生さんの精神論のみならず、棋士のなり方、奨励会の話、将棋の技術の今昔、名人の逸話、棋士VSコンピュータの話など、これ一冊で将棋界のことがずいぶんわかった。
それにしても、将棋とはずいぶん奥深いものなのだなあと。
知らなかったことはたくさんあるが、一番驚いたのは、時代が変わると戦術が変わるということ。
これを知ったときは、ええっ?っと思った。
将棋なんて昔からあるシンプルなゲームだと思っていたが、常に技術は進歩しているらしい。
一度流行った手は陳腐化してしまい、後で誰も使わない手になるそうだ。
ほお。
ルールを知らないので詳しくはわからないが、あの駒の数と種類と動きが組み合わさると、想像以上に複雑なゲームになるのかなあ…と想像した。
これを読む前、私の中では将棋はオセロゲームと同列にあったのだが…
そんなことはとても口に出せないね。
だいたい、将棋でお金を稼げるプロがいるくらいくらいだ。
よほど難しいものなのだろう。
羽生さんなんかこの本を読む限り、小学1年生から現在の35歳まで、将棋一色の人生だ。
常に将棋を研究し、これからも一生をかけてそれを続けるわけだ。
ふーむ。
毎日毎日、将棋のことを考える…
ものすごく単純に考えると、限られた数の駒とその動きのことだけを考え続けるわけだ。
私なら飽きそうだ。
でも棋士の人は、それが楽しいんだろうなあ。
何十手先を考えたり、相手の出方を考えたり、駆け引きをするのが好きなのかなあ。
何十手先とか、どうやって考えるのさ?
私はオセロで、2手先すら考えられないよ(冗談でなく)。