『闇の奥』

闇の奥 (光文社古典新訳文庫)

闇の奥 (光文社古典新訳文庫)

100年以上まえの古典。
映画『地獄黙示録』の翻案となった作品。
古典新訳で、ずいぶん読みやすくなったようだ。
(旧訳は読んでない)
翻訳者の対談を読んで興味をもった。
ジャンルでいうと、冒険譚にはいるのだろうか。
イギリス人が、当時ベルギー国王の私有地だったアフリカのコンゴにいく、というあらすじだ。
当時の現地人(黒人)の扱われ方が描写されている。
西欧による植民地政策の是非を問うことになった作品でもある。
中編と、それほど長くはないが、抽象的な表現や哲学的なところがあるので、さくさく読めるものではなかった。
それでも、新訳の読みやすさに助けられて、読了。
なにかオチがあるわけではないので、びみょうな読後感がのこる。
しかし、有名な古典だし、読めてよかった。